第II部〜知っていると便利な秀丸の機能 CSV/TSVモード

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第II部〜知っていると便利な秀丸の機能
 CSV/TSVモード


●CSV/TSVモード

秀丸エディタ Ver.8.00以降では、「CSV/TSVモード」が使用可能です。

エディタ画面上で、CSV(カンマ区切りテキスト)、TSV(タブ区切りテキスト)を、表計算ソフトの様に表示するモードです。

表計算ソフトのように計算する機能はありません。また、表計算ソフトのような「セル内での改行」には対応していません。

TSV/CSVモードの場合、動作が変わる機能があります。 詳細は、秀丸エディタのヘルプー「TSVモード/CSVモード」を 参照してください。

[解説]

普通の設定で、CSVファイルを開いた状態です。

通常モード

「CSVモード」でCSVファイルを開いた状態です。(縦と横のガイドラインを表示)
カンマやタブを区切り文字として、表計算ソフトのように表示する事が可能です。

CSVモード

CSVモードにするには、「メニュー」から設定する方法と、「ファイルタイプ別の設定」から変更する方法があります。

  • メニューは「表示」−「タブストップ」−「CSVモード(カンマ区切り)」で設定します。

    メニューから設定

  • ファイルタイプ別の設定」は「体裁」ー「タブ」−「タブの文字数」で設定します。

    ファイルタイプ別の設定から設定

一時的に表示を変更したい場合にはメニューから変更する方がお手軽です。


CSV/TSVモード特有の動作として、ルーラ部のカラムをクリックする事で、列全体を選択する事が可能です。 そのままドラッグして、列を移動させることも可能です。

列の選択

また、ルーラ部のカラムを右クリックすることで、その列をキーにしたソートが可能です。

列のキーにしたソート

設定

ファイルタイプ別の設定」ではなく、「動作環境」という扱いです。

  • TSV/CSVモードの詳細
    「メニュー」や、「ファイルタイプ別の設定」−「体裁」−「タブ」から設定画面を開くことが出来ます。 セル幅の自動調整等が設定できます。

    詳細はヘルプ:TSV/CSVモードの詳細を参照してください。

    TSV/CSVモードの詳細

  • ルーラの詳細
    TSV/CSVモードのカラム表示方法を設定できます。 「ファイルタイプ別の設定」−「体裁」−「タブ」にある「ルーラの詳細」から設定画面を開くことが出来ます。

    詳細はヘルプ:ルーラの詳細を参照してください。

    ルーラの詳細

    「目盛り」は、半角1文字ずつの目盛りを表示します、

    ABCの設定

    ルーラの詳細(A,B)

    123の設定

    ルーラの詳細(1,2)

    桁数

    ルーラの詳細(桁数)

  • ファイルタイプ別の設定」の「デザイン」で「ガイドライン(縦)」と「ガイドライン(横)」を、 表示するようにすると、Excelのセルっぽく表示することが出来ます。

    ガイドラインの表示

[補足]

  • 検索時の注意点

    例えば、以下の状態で、項目(セル)内の「最高気温」だけを検索する場合を考えます。(「最高気温時」にはマッチさせない。)

    CSVモード表示例2

    • 単純に「最高気温」で検索した場合は、「最高気温」と「最高気温時」にマッチしてしまいます。

    • 項目(セル)内の内容ということで、正規表現を使用し「^最高気温$」で検索しても、マッチしません。

      これは、実際には

      日,最高気温,最高気温起時,最低気温,最低気温起時,平均気温,日照積算量

      という内容を検索しているため、^$は、行頭と行末になるためマッチしません。 (項目内の先頭、末尾にはならない)

    項目(セル)内のみマッチさせるには、正規表現の、前方一致(戻り読み)と後方一致(先読み)を使います。

    (?<=^|,)最高気温(?=$|,)

    正規表現を使用するため、検索内容に正規表現のメタ文字がある場合はエスケープする必要があります。

    または、

    (?<=^|,)\Q最高気温\E(?=$|,)

    という感じで、検索したい内容を、\Q\Eで囲みます。

    CSVの場合は "," が区切り文字となりますが、TSVの場合は、"\t" を使います。

    (?<=^|\t)\Q最高気温\E(?=$|\t)
  • 指定した列のみ検索対象にしたい場合は、カラーマーカーを使います。

    1. 検索対象にしたい列全体を選択します。(ルーラー部分をクリックすれば、列全体を選択できます)

    2. メニューの「検索」−「カラーマーカー」−「一時的なカラーマーカーを付ける」を選び、カラーマーカーを付けます。

    3. 対象にしたい列に対し、1.〜2.を繰り返します。

    4. 検索ダイアログを表示させ、「追加の条件」にチェックを入れ、範囲を「「一時的なカラーマーカー」の範囲」に設定します。 「追加の条件」に関しては、「第II部〜知っていると便利な秀丸の機能 検索」にある、 「追加の条件」を参照してください。

      検索ダイアログ-追加の条件

    5. これで、検索を実行すれば、指定した列(カラーマーカーを付けた列)のみを、検索の対象に出来ます。

  • 区切り文字の colorcode

    CSVモードでも、区切り文字である "," のcolorcodeは、"0x00000020(タブ)"がセットされます。

  • 区切り文字の表示

    TSV/CSVモードの場合、設定によっては 区切り文字(CSVの場合は","、TSVの場合はタブ文字)は表示されません。
    表示する場合は、「ファイルタイプ別の設定」-「デザイン」-「場所の一覧」にある「タブ文字」にチェックを入れます。 (CSVの場合も、「タブ文字」にチェックを入れてください。)

    場所の一覧-タブ文字

    CSVモードで、「タブ文字」にチェックを入れ、区切り文字を表示した場合
    区切り文字の表示


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