キャプチャオプション

NI Spy

キャプチャオプション

NI Spyキャプチャオプションを表示または変更するには、スパイ→オプションを選択します。デフォルトでは、NI Spyはキャプチャウィンドウに1000個のコールを表示し、小バッファモードを使用しており、ファイルロギングは無効になっています。

メモ  キャプチャの実行中はNI Spyオプションを変更することはできません。

コール階層数

コール階層数には、NI Spyが表示できるAPIコールの最大数が示されます。キャプチャされたAPIコールの数がコール階層数を超えると、古いコールから順に削除されます。コンピュータのメモリが不足すると、NI Spyによるキャプチャが停止し、メモリ不足を通知するメッセージボックスが表示されます。

NI Spy起動時にキャプチャを開始する

NI Spyキャプチャを自動的に開始するにはNI Spy起動時にキャプチャを開始するチェックボックスにチェックマークを付けます。このオプションはデフォルトでは選択されておらず、NI Spy起動時のキャプチャ設定はOFFになっています。

パラメータ毎のバッファの制限

NI Spyでバッファを含むAPIコールを記録する場合、バッファの内容がNI Spyに表示されます。小バッファまたは大バッファのバッファモードを選択することにより、記録および保存するバッファの量を指定できます。小バッファモードでは最大64バイトのデータが表示されます。データが64バイトを超えた場合、NI Spyはそのデータの最初と最後の32バイトのみを表示します。大バッファモードは最大64KBのデータを表示しますが、このモードを使用すると、アプリケーションの速度がかなり遅くなります。データが64KBを超えた場合、NI Spyはデータの最初と最後の32KBのみを表示します。どちらのバッファモードでも省略されたデータは破線行で示されます。

ファイルロギング

ファイルロギングを有効にすると、NI Spyは記録されたすべてのコールを指定されたログファイルに記録します。NI Spyでは、バイナリSpyキャプチャ形式、標準テキストファイル、およびカンマ区切り形式変数(CSV)ファイルの3つの形式でコールを保存できます。SpyキャプチャファイルはNI Spyでのみで開くため、効率的に作成できます。標準テキストファイルとCSV形式を使用した場合、さまざまなエディタで読み取りが可能なログが作成されます。しかし、ログに含まれる情報は少なく、ロギング中は作成の速度が遅くなります。

コールのログを取るには、記録したコールを保存するファイル名を指定する必要があります。コールは、NI Spyのスケジュール書き込みを許可するか、即時にファイルへの書き込みを行うことができます。

デフォルトでは、NI Spyのスケジュール書き込みを許可が選択されています。NI Spyのスケジュール書き込みを許可を選択すると、キャプチャされた各コールのログファイルを書き込みますが、キャプチャが停止するまでログファイルは消去されません。このファイルロギングモードは即時にファイルへの書き込みを行うを指定するよりも速度がかなり速くなりますが、システムがクラッシュした場合、少なくとも一部のログファイルが失われる可能性が高くなります。

メモ  ファイルロギング機能を使用すると、実行中の全アプリケーションの処理速度が低下し、ディスクの空き領域が少ない場合にはディスク領域が不足する可能性が高くなります。

即時にファイルへの書き込みを行うを選択すると、コールがすぐにログされます。Spyキャプチャファイルでは、呼び出しアプリケーションへ制御を返す前にコールがファイルへ書き込まれるため、システムがクラッシュした場合でもログファイルは完了しています。標準テキストファイルまたはCSVファイルへ書き込む場合、ファイルはNI Spyに表示されたときに書き込まれるため、クラッシュした場合にコールがログされていない可能性があります。

ファイルロギングは、システムのクラッシュを引き起こすアプリケーションのデバッグに有効です。即時にファイルへの書き込みを行うを選択してSpyキャプチャファイルのログにファイルロギングを使用すると、システムの再起動後に、保存されている.spyファイルを開いて、システムがクラッシュするまでにキャプチャされたAPIコールを検証することができます。即時にファイルへの書き込みを行うを選択して標準テキストファイルとCSVファイルでファイルロギングを使用した場合、ほかのアプリケーションはログを停止せずに出力を使用できます。