ブランチを公開する
集中型リポジトリをセットアップする
集中型のワークフローはコンピュータ上のブランチを中心型のブランチとして指名することで使うことができます。 実際大抵のチームは集中型のブランチをホストするために専用サーバーを持ちます。
共用リポジトリをローカルで使うことが最良の習慣であるように、中心型のブランチを共用リポジトリを設置することもお勧めです。 通常は、中心型の共用ブランチはファイルの作業コピーではなく履歴のみを保存することに注意してください。 なので、そのような共有リポジトリを作るときには通常 no-trees オプションを使います:
bzr init-repo --no-trees sftp://centralhost/srv/bzr/PROJECT
この手順をcvsrootもしくはSubversionのリポジトリのセットアップとして似たようなものとして考えることができます。 しかしながら、Bazaarはリポジトリ内のブランチの編成方法をより柔軟にします。 ガイドラインと例に関しては付録の 共用レポジトリのレイアウト を参照してください。
集中型ブランチを始める
集中型ブランチに初期の内容を投入する方法は2つあります:
- ローカルのブランチを作り中央にプッシュする
- 空の中央ブランチを作り内容をコミットする
最初のやり方の例です:
bzr init-repo PROJECT (ローカルリポジトリを準備する) bzr init PROJECT/trunk cd PROJECT/trunk (開発ファイルをコピーする) cp -ar ~/PROJECT . (OS固有のツールを使用してファイルをコピーする) bzr add (リポジトリを投入する; バージョン管理を始める) bzr commit -m "Initial import" (中心リポジトリに公開する) bzr push sftp://centralhost/srv/bzr/PROJECT/trunk
2番目のやり方の例です:
bzr init-repo PROJECT (ローカルリポジトリを準備する) cd PROJECT bzr init sftp://centralhost/srv/bzr/PROJECT/trunk bzr checkout sftp://centralhost/srv/bzr/PROJECT/trunk cd trunk cp -ar ~/PROJECT . (OS固有のツールを使用してファイルをコピーする) bzr add (リポジトリを投入する; バージョン管理を始める) bzr commit -m "Initial import" (中心リポジトリに公開する) bzr push sftp://centralhost/srv/bzr/project/trunk
checkout コミットを使って作られた作業ツリー内部でコミットするとローカルと同様に内容は暗黙の内に中心位置にコミットされることに注意してください。 checkout の代わりに branch コマンドを使ったので、内容はローカルにのみコミットされます。
このように中心位置に密接に連動した作業ツリーは チェックアウト(checkouts) と呼ばれます。 この章の残りでは数多くの機能を詳しく説明します。