エイリアスを利用する
エイリアスとは?
エイリアスは良く入力するコマンド用のショートカットを作る もしくはコマンド用のデフォルトを設定するための手軽な方法です。
エイリアスを定義する
コマンドのエイリアスは bazaar.conf ファイルの [ALIASES] セクションで定義されます。 エイリアスはエイリアスの名前で始まり、等号(=)、コマンド列が続きます。 次のコードはALIASESセクションの例です:
[ALIASES] recentlog=log -r-3..-1 ll=log --line -r-10..-1 commit=commit --strict diff=diff --diff-options -p
上記の例の説明は次のとおりです:
- 最初のエイリアスは最新の3つのリビジョンに対するログを表示する新しい recentlog コマンドを作ります
- ll エイリアスは行形式で最新の10件のログエントリを表示します。
- commit エイリアスはツリーの中の新しいファイルが認知されない場合コミットを拒絶するデフォルトのcommitを設定します。
- diff エイリアスは -pオプションをdiffに追加します
定義したエイリアスを利用する
上記で定義されたエイリアスは次のように使われます:
% bzr recentlog % bzr ll % bzr commit % bzr diff
エイリアスのためのルール
- コマンドライン上で新しいオプションを指定することでエイリアスに渡されるオプションの一部をオーバーライドできます。 たとえば、 lastlog -r-5.. を実行すると 10の代わりに行ベースのログエントリが5つだけ得られます。 すべての論理値型のオプションは暗黙的に逆のオプションがあるので、 commit --no-strict でcommitのエイリアスをオーバーライドできます。
- エイリアスの名前をオリジナルのコマンドと同じものにすることでエイリアスは既存のコマンドの標準のふるまいをオーバーライドできます。 たとえば、デフォルトのコミットは commit=commit --strict で変更されます。
- エイリアスは他のエイリアスを参照できません。言い換えると エイリアスの lastlog を作りそれを ll で参照しても動作しません。 これは標準のコマンドをオーバーライドするエイリアスを含みます。
- --no-aliases オプションをbzrのコマンドに渡すと実行時にエイリアスは無視されます。 たとえば、 bzr --no-aliases commit を実行すると commit --strict ではなく標準のcomitコマンドが実行されます。