PXIトリガとは
PXIトリガは、通常シャーシのデバイス間のイベントを同期するのに使用される信号のことです。これらの信号はシャーシのデバイスによってアサートまたはアサート解除され、シャーシのバックプレーン上のトリガラインを通して他のデバイスに渡されます。シャーシバックプレーンの各トリガバスには8個のPXIトリガライン(PXI_Trig0からPXI_Trig7)が含まれています。PXIシャーシの各スロットは単一のトリガバスに接続されており、同じバス上の他のどのデバイスからもトリガライン上で信号を転送および受信することができます。通常シャーシには単一トリガバスのみが含まれていますが、NI PXI-1045などの一部のシャーシには複数トリガバスが含まれています。
単一トリガバスシャーシ
単一バスのみを含むシャーシの場合、すべてのスロットは同じトリガバスを共有し、このバスを使用して通信を行うことができます。たとえば、NI PXI-1042シャーシにはトリガバスが1つあり、すべてのスロット(1〜8)はこのトリガバスに常駐します。この場合、どのスロットのデバイスもバックプレーンを通して他のスロットのデバイスにトリガを送信することができます。
複数トリガバスシャーシ
通常、複数トリガバスを持つシャーシの場合、トリガバスに接続されているスロットにあるデバイスは、トリガラインを使用して同じシャーシ内の他のトリガバスに接続されているデバイスと通信できません。たとえば、NI PXI-1045シャーシには18個のスロットと3個のトリガバスがあります。このシャーシでは、スロットは、トリガバス 1: スロット 1〜6; トリガバス 2: スロット 7〜12; トリガバス 3: スロット 13〜18のように割り当てられます。これ以上構成を行わない場合、NI PXI-1045トリガバスは、3つの別々の単一のセグメントシャーシのように機能します。
メモ NI PXI-1045など、複数バスシャーシの中にはバス間でトリガ信号を転送できるものもあります。通常、NI-DAQmxなどのナショナルインスツルメンツの製品は、これらのシャーシの異なるトリガバス間のトリガ信号を動的に経路指定することができます。また、MAXでシャーシのトリガぺーンを使用して、レガシープログラムとの互換性を保つように経路を静的に構成することもできます。 |
メモ 複数セグメントのPXIシャーシにおけるトリガ接続の詳細は、技術サポートデータベースの32GFMIWD「Routing PXI Trigger Lines Across the Buses of Multisegment PXI Chassis」を参照してください。 |