PXIシャーシの基礎

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PXIシャーシの基礎

MAXをPXIシャーシとともに使用するには

PXIシステムを構成するには、それぞれのPXIシャーシを識別する必要があります。(PXI Expressシャーシは自動的に識別されます。)シャーシを識別すると、スロットの識別、物理スロットアドレス指定、トリガの経路指定などの機能が有効になります。MAXは、ナショナルインスツルメンツのMXIブリッジキットにより接続されているPXIシャーシをすべて自動的に検出します。ただし、PXIシャーシのモデルを検出することはできません。

他社製ブリッジ製品では、シャーシを表すバスの確認のために、PXIシステムのレベルでPXIバスを表示しなければなりません。それには、そのバスのシャーシを作成する必要があります。詳細については、PXIシステムの基礎およびPXIバスの基礎 を参照してください。

PXIシャーシレベルでできること

PXIシャーシのタイプの識別、デバイスの表示および通信、シャーシの番号変更、シャーシの削除、シャーシのトリガの予約を行うことができます。

使用方法

 PXIシャーシを識別する

PXIシャーシを右クリックして、次のモデルとして識別→メニューにあるシャーシのモデルを選択します。シャーシのモデルがリストにない場合は、その他...を選択して使用しているPXIシャーシについての記述があるファイルを選択します。

 デバイスの表示と通信

PXIシャーシを選択します。PXIシャーシを識別したら、スロット情報表示によりPXIシャーシの各スロットの情報が表示されます。PXIデバイスと通信するには、PXIデバイスを右クリックしてVISAセッションを開くを選択します。デバイスと通信するための対話式セッションが表示されます。

 PXIシャーシの番号を変更する

PXIシャーシを右クリックして番号の割り当て...を選択します。PXIシャーシの新しいシャーシ番号を入力または選択します。シャーシ番号はPXIシステムで固有の番号を使用してください。

 PXIシャーシを削除する

非表示のPXIバスをシャーシとして識別してそれを手動で作成した場合や、以前にそのシャーシを識別してそれとの物理的接続を外した場合を除き、シャーシを削除することはできません。PXIシャーシを削除するには、PXIシャーシを選択して<Delete>を押すか、PXIシャーシを右クリックしてシャーシを削除を選択します。

 PXIシャーシのトリガを構成する

PXIシャーシの識別後、MAXはトリガぺーンを表示します。このぺーンでは、シャーシのどのトリガラインを予約するかについて構成することができます。従来のドライバを使用するデバイスおよび他社製デバイスを使用する場合、NI-DAQmxなどの新しいドライバが、これらのデバイスによって使用されるトリガラインを信号の経路として自動指定するのを防ぐために予約が必要な場合があります。トリガ予約が必要な理由の詳細については、トリガ予約と予約が必要な理由を参照してください。

NI PXI-1045など、複数トリガバスがあるシャーシの中にはバスのトリガラインを予約しても他のバスのラインが予約されず、トリガバス間で信号が伝達されないものもあることに注意してください。バス間で信号を伝達させるために、ナショナルインスツルメンツの複数トリガバスシャーシはトリガ信号の経路指定をサポートしています。経路指定を利用しない場合、トリガバスで生成されたトリガは他のトリガバスで受信されません。トリガ経路指定はシャーシのトリガぺーンで構成することができます。または、NI-DAQmxなどの最新ドライバの必要に応じて、未使用のトリガラインで経路が構成される場合があります。

PXIシャーシのトリガを予約するには、PXIシャーシを選択します。トリガぺーンで、予約する各トリガの隣のチェックボックスにチェックマークを付けます。ツールバーの保存をクリックして、変更を適用します。予約するトリガが使用中の場合は、変更を反映させるためにマシンを再起動する必要があります。

メモ  MAXは他社製ソフトウェア、そして一部のナショナルインスツルメンツの旧バージョンのソフトウェアを認識しません。それらのソフトウェアを使用している場合は、選択したトリガラインが使用中でないことを手動で確認する必要があります。

複数トリガバスを含むPXIシャーシでトリガを予約するには、使用するPXIシャーシを選択します。認識されたシャーシに対して経路指定を実行できる場合、トリガぺーンで各トリガラインに対していくつかの可能な経路を選択して、シャーシでソースバスから他のバスに信号が伝達するようにすることもできます。経路指定を行うと、ソース信号を受信するすべてのバスのトリガラインを自動的に予約します。特定の経路を維持するためにトリガラインが必要でない場合は、動的経路を選択して、NI-DAQmxなどのアプリケーションおよびドライバが必要に応じて経路を構成できるようにします。ツールバーの保存をクリックして、変更を適用します。選択した経路の送信先が使用中の場合は、変更を反映させるためにマシンを再起動する必要があります。

詳細については、PXIトリガを構成するおよび技術データベース 3TJDOND8: Using PXI Timing and Triggering Functionality(英語)を参照してください。

 SCXIサブシステムを構成する

PXI-1010またはPXI-1011などのPXI/SCXIコンボシャーシでは、NI-DAQと合わせて使用するためにシャーシを構成する必要があります。NI-DAQmxでは、デバイスとインタフェースの下のNI-DAQmxデバイスを右クリックし、新規NI-DAQmxデバイスを作成→NI-DAQmx SCXIシャーシを選択します。適切なシャーシを選択したら、表示される手順に従ってください。従来型NI-DAQ(レガシー)では、デバイスとインタフェースの下の従来型NI-DAQデバイスを右クリックして、SCXIシャーシを追加を選択して適切なシャーシを選択します。