第VI部〜秀丸エディタ拡張モジュール
秀丸エディタ持ち出しキット
●秀丸エディタ持ち出しキットとは?
「秀丸エディタ持ち出しキット」とは、パソコンに秀丸エディタをインストールしなくても、 USBメモリ/USBハードディスク等リムーバブルメディア/ドライブ上で、秀丸エディタを使用可能にするためのキットです。
この持ち出しキット自体はフリーソフトウェアになります。
動作条件は、以下の通りで、古い秀丸エディタ、64bit版秀丸エディタ/英語版秀丸エディタでは動作しません。
- 秀丸エディタ: Ver.7.11以降、32bit 日本語版
64bit版秀丸エディタで動作しないのは、USBメモリ等に入れて、どこでも動作させるのが目的の「持ち出しキット」だからです。 64bit版秀丸エディタは、64bit OS 上でしか動作しないため、「どこでも動作させる」と言う目的からいうと向いていません。 (64bit OSが一般的になれば状況は変わるかもしれません)
手順の詳細は以下の項目を参照してください。
【1】使用前の準備
「秀丸エディタ持ち出しキット」は、現在パソコンにインストールされている秀丸エディタを、 リムーバブルメディア/ドライブ上にコピーし、動作するように設定します。
その為、
- パソコン上に32bit版秀丸エディタがインストールされている事。
- コピー先の、USBメモリ/USBハードディスク等リムーバブルメディア、またはドライブ
が、必要になります。
【2】ダウンロードとインストール
「秀丸エディタ持ち出しキット」は以下の場所からダウンロードできます。
2017/12/08 現在、Ver.2.07です。
ダウンロードしたファイルを実行してください。インストーラが起動します。
以下の画面が表示された場合には、「持ち出し用の秀丸エディタを作成する」を選択してください。
後は、「持ち出し用秀丸エディタの作成場所」を選択します。 (リムーバブルメディアを指定する場合は、事前にOSに認識させておいてください)
パソコンにインストール済みの秀丸エディタの場所は自動的に検索され、 そこから関連するファイルをコピーし、レジストリから設定を読み出し、 「秀丸エディタ持ち出しキット」用の設定ファイル「HmRegIni.ini」が作成されます。
最後に注意書きが表示されるのでよく読みましょう。
コピーされるのは、秀丸エディタ本体および関連ファイルだけなので、 マクロ、単語補完の辞書ファイル等は、別途コピーしておく必要があります。
【3】補足
- 動作原理
「秀丸エディタ持ち出しキット」は、レジストへのリアクセスをINIファイルへ切り替えるDLLがインストールされます。 その為、動作せているパソコンの「レジストリ」は書き換えません。
ただし切り替わるのは秀丸エディタ本体を経由する場合のみで、外部DLL、COM等でレジストリを使うような場合には、 対応していません。
- USBメモリで使う場合の注意
- USBメモリは書き換え回数が多いと、寿命が短くなります。 「持ち出しキット」は、レジストリに読み書きするのを、INIファイルへ切り替えますが、 アクセスそのものを減らしている訳ではありませんので、注意が必要です。
- 「秀丸エディタ持ち出しキット」のアップデート
よくわからない場合は、念のため「HmRegIni.ini」のバックアップをとっておき、 そのまま再度セットアップする事を推奨します。
セットアップ時に、「HmRegIni.dllとヘルプファイルの抽出だけする」を選ぶと、 HmRegIni.dllとヘルプファイルを取り出せるので、「持ち出し用の秀丸エディタ」に上書きしてください。
- 「秀丸エディタ」のアップデート
よくわからない場合は、念のため「HmRegIni.ini」のバックアップをとっておき、 パソコン本体側の秀丸エディタをアップデートし、そのまま再度「秀丸エディタ持ち出しキット」セットアップする事を推奨します。
秀丸エディタ本体のインストーラーを解凍できる場合には、 解凍して出来たファイルを、「持ち出し用の秀丸エディタ」に上書きしてください。